トラウムトレーニング
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  • 17年12月15日

山田大嗣コーチインタビュー「自分で考え楽しいサッカーを!」

今回のコラムでは、現在柏校ヘッドコーチ、TRAUM SV U-14監督を務める山田大嗣(やまだひろし)コーチへのインタビューを実施しました!山田コーチがサッカーに取り組んできた歩みから、今年4月に新設した柏校への意気込みまで、改めてお話を聞いてみました。

 

 

❚ 自分で考え楽しいサッカーを!

 

――まずは山田コーチがサッカーをはじめたきっかけから教えてください。

 

小さい頃からサッカーでよく遊んでいたのですが、小学校1年生の時に友達と一緒に少年団に入ったのが始まりです。それからのめりこんでいって、中学、高校、大学と続けていったという感じです。

 

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――山田コーチはGKでしたが、いつから始めたのですか?

 

遊びでサッカーをしている時からちょこちょこやっていたのですが、ポジションとしてちゃんと始めたのは小学校高学年からです。中学に入ってからはキーパーとして上の学年の試合に呼ばれたりとか、そういう機会があったのも影響したかもしれません。ただ、その時の先生がフィールドプレイヤーもやっておいた方がいいという考えを持っていた方で、中学3年生までフィールドもキーパーも両方やっていました。

 

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――では、指導者になった経緯を教えてください。

 

筑波大学蹴球部で、大学の選手を少年団に派遣して指導するという活動があるのですが、その時から指導に携わることになりました。大学時代から大学院までは「つくばGKスクール」の代表として活動したのですが、経験としてはすごく良かったです。あまり多くないキーパー専門のスクールで、どう広めていこうかなとか、どんなことを伝えたらいいのかっていうのを考える時に、やっぱりサッカーの基本っていう部分を改めて考え直して。他のメンバーと相談しながらも、自分たちで「これが必要だ」と思うことを実践していくのはすごくためになりました。

 

大学院生の時には、ほぼ毎日外部指導員という形でつくば市内の中学校のサッカー部を指導していました。結果的に少年団、GKスクール、中学のサッカー部の3つを掛け持ちでやっていた時期もありました。いろんな年代を見たいという思いがあり、大学院の勉強をしながら続けていました。

 

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――筑波大学時代は、トラウム監修の風間八宏監督の指導も受けていると思いますが、当時の経験で印象深かったことはありますか?

 

僕が大学に入った年にちょうど風間さんがサッカー部の監督になって、内藤(清志)コーチと小林(大輔)コーチがコーチにいるという環境でした。トップチームは、ゲームを見ていても違うというか、おもしろかったです。最初はどんな練習をしてるのかな、と思って見ている感じでした。大学3~4年生になってからは実際にちょっとずつトップの練習にも参加するようになったのですが、その中で一番大事だと思ったのは、高いレベルの中で自分がどう考えてどうやるかということでした。その時に自分はまだまだ足りないんだと痛感したんです。だから自分のチームに戻ってからもっと練習する、ということの繰り返しでした。最終的にトップにはあがれませんでしたが、本当に自分と向き合うようになったと思います。

 

――言われることをやるのではなく自分で考えてやる、というのはまさにトラウムでも大切にしているところですね。

 

筑波では自分で考えて自由にやる、ということがチームにすごく馴染んでいて、自主練に行ったら絶対に自分以外にも選手が何人もいました。プロになっていく選手達もいましたし、大学に浪人して入った選手がトップチームで試合に出たりプロになったり、ということもありました。自分も含めてそうだったのかもしれないですけど、本当にいろんな選手にチャンスがあったという状況だったと思います。そしてその中で、自分が何をした方がいいのかなって、常に考えている状態で。やっぱり足りないなと感じたり、そういうこと全てが自主性なんだと思います。それは今になって指導をする時にも考えさせられる部分です。やらせるだけならもしかしたら簡単かもしれないけれど、これが必要なんだなとか、もっとやりたいとか、練習の中で自分で感じてほしいなと意識しています。

 

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――大学時代には、トラウムで取り組んでいる「止める・蹴る」はやっていましたか?

 

キーパーでしたけど、そんなことは関係なくやってましたね。自主練とか、練習前とか、グラウンドに行けばみんな「止める・蹴る」をやっている感じでした。他のチームからしたら異色の光景だったかもしれないです(笑)。さっきもお話したように、「止める・蹴る」も自分で足りないと感じなければやらないと思うんです。普通の対面パスならつまらないし、「こんなのやったことあるよ」で終わってしまいます。でも、それを大学のトップレベルの選手達が自分でやってる。本当に集中している時は30分とかそれ以上にもなるのですが、必要だと感じていないとそんなにもたないですよね。自分のレベルで言うと、今は現役時代より体は動かないかもしれないけど、「止める・蹴る」に関しては今の方がもっとうまくなっていると思います。

 

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――山田コーチから見た、トラウムのおもしろさはどんなところでしょう?

 

先程も言いましたが、自主性のところ。その部分がちゃんとしてくると、試合で予測しながら選手達を見ていても、それを超えたプレーが出てくるようになると思います。そこはドリブルでいくんだとか、スルーするんだとか。指導者が思っていることと選手が思っていることが言わなくても一致していることもすごいと思いますが、それ以外のことも出てきて、しかもうまくいった時はやっぱりおもしろいです。

 

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――今年は野田校が柏に移転し、ヘッドコーチになりました。ここで改めて、柏校への意気込みを聞かせてください。

 

この地域自体サッカーが盛んですし、その中でトラウムをやらせてもらっていますが、もっともっと自由にサッカーを楽しめるような子がどんどんトラウムから出てくるといいなと思っています。人数はまだあまり多くはないですが、何より通ってくれている選手達は自分で考えながら、すごくおもしろそうに取り組んでくれています。時間があっという間に過ぎるというか、楽しかった、疲れた、で毎回練習が終わっているので、本当に充実しています。

 

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――最後に、山田コーチがトラウムの選手に期待することを教えてください。

 

自分のアイディアで周りを驚かせてほしいなと思いますし、一番は自分がやっていておもしろいと感じてほしいと思います。言われたこともやるのも大事かもしれないけれど、やっぱりそれ以外のこともできて、それを楽しめている状態はすごくいい状態だと思います。

 

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● 山田 大嗣 (やまだ ひろし) PROFILE


筑波大学蹴球部在学中からつくば市内の少年団の指導に携わる。大学院時代は中学校サッカー部のヘッドコーチを務める傍ら、つくばGKスクールの代表としても数多くの小学生GKの指導を任されていた。2013年9月からトラウムトレーニングキーパーコースのメインコーチを務め、2014年よりTRAUM SVのキーパーコーチとして活躍。2017年度より、新設した柏校のヘッドコーチ、TRAUM SV U-14監督を担当。

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