2021.09.24
OBたちの声 Vol.3|中村大剛選手(TRAUM SVつくばOB)
トラウムトレーニング卒業生に話を聞く『OBたちの声』!
今回は、TRAUM SV(つくば)出身で、現在旭川実業高校サッカー部でキャプテンとして活躍している中村大剛選手にトラウムでの日々を振り返ってもらいました。
――まず、TRAUM SV(つくば)に入団したきっかけを教えてください。
小学生の時に自分が所属していたチームがトラウムトレーニング(つくば校)のスクール生と何度か練習試合をやっていました。それで気になって調べたらTRAUM SV(ジュニアユース)があることを知り、そこから入団を決めました。
▲TRAUM SV入団直前の合宿にて。中村選手は19番。風間八宏代表に止める・蹴るを教わる
――実際にTRAUM SVに入団して、プレーした感覚はどうでしたか?
練習試合やトレセンで見たことのある(つくば校出身の)選手もいましたが、実際に入って一緒にプレーしたら「やっぱりうまいなぁ」と感じて、やっていけるかなと少し不安になったことを覚えています。でもトレーニングを続けることで、そこはどんどん慣れていきました。
▲TRAUM SV 1年時の合宿にて
――1年時からキャプテンを務めていましたね。
1年生の最初の公式戦で、小林(大輔)コーチにキャプテンを指名されました。それが人生初のキャプテンでした。
▲中村選手(83番)は1年時から3年間キャプテンを務めた
――TRAUM SVの活動の中で、印象に残っていることはありますか?
今振り返ると、(2年生の春休みに行った)スペイン遠征が一番の経験になっているのかなと思います。世界でも「止める・蹴る」などの技術は通用した実感があって、そこで自信がつきました。
▲TRAUM SV のスペイン遠征。カンプノウ前で撮影した集合写真
その中でも一番印象に残っているのは、バレンシア(スペインのラ・リーガ1部所属クラブの下部組織)戦で自分がPKで先制点を決めた場面です。“スペイン人のあのキーパーからPKを決めた”ということが大きな自信になりました。今でもPKを蹴る機会がありますが、あの舞台で蹴ったということが今の自分のプレーにつながっています。
▲スペイン遠征のバレンシア戦
▲バレンシア戦。地元の観客が見守る中試合が行われた
――様々な相手と対戦したスペイン遠征もそうですが、勝っても負けても落ち込まず、ぶれずに戦い続けていた印象があります。
「負けてもまだ終わりじゃない」っていうのは常に思っています。この夏のインターハイでも全国の2回戦で負けてしまったんですが、もう負けた瞬間から「自分には何が足りなかったのか」をまず振り返って、それを練習にしっかり持っていこうと考えました。落ち込んでいても何も始まらないので、またこの相手とやった時にどう勝つかを考えています。
――高校は、関東を離れて北海道の旭川実業高校サッカー部に入部しました。高校で心がけていることを教えてください。
まず技術面は、トラウムから来たので自信を持って発揮することを心がけています。自分は全国の他の選手と比べても身体能力やサイズで優っているわけではないので、「止める・蹴る」だったり、考えることだったり、そういうところを意識しています。
実は入部したばかりの時、あるクラブチームの3年生と練習試合をする機会があったのですが、そこで自分が引き気味になってしまって全然上手くプレーできなかった経験がありました。そこからは、「自信を持って挑む」ということを強く意識するようになりました。
試合に入る前に、あの相手よりも「自分には技術がある」とか、「考える力がある」とか、ここは負けないということを考えて自分に自信を持たせるようにしています。その自信を持って入れれば、良いプレーができる感覚があります。
――最後に、トラウムの後輩達にメッセージをお願いします。
トラウムで1日1日こだわって練習をしていれば、確実に「止める・蹴る・運ぶ」などの技術はうまくなります。ただ、良い武器を持っていても、自信を持って戦えないと意味がなくなってしまうので、他の人たちよりも自分には良い武器があるということを認識して、自信を持って頑張っていってほしいと思います。
▲TRAUM SV 3期生のメンバ―
中村大剛選手、ありがとうございました!常に自分自身と向き合い、真っ直ぐに戦っている中村選手。自身が経験したことをどんどん自分の糧にして、成長し続けていることが伝わってきました!より一層の活躍を、スタッフ一同応援しています!