2015.12.25
スタジアムDJ寺田忍さんインタビュー「チャンスを諦めないことが大切」
トラウムファミリーカップまで、あと2日!
今回のファミリーカップでも、スタジアムDJの寺田忍さんに当日の司会進行役を務めていただきます!
過去2回のトラウムフットボールフェスティバルでは、その声で最高の雰囲気を作ってくださったベテランDJの寺田さん。
そんな寺田さんに今回は、トラウムの印象やスタジアムDJというお仕事についてなど、たくさんお話を伺ってきました!普段聞けない貴重なお話が満載です!
――これまで開催した2回のトラウムフットボールフェスティバルで司会を担当していただきましたが、イベントはどういう印象でしたか?
たくさんの子供達や、いろんな選手や指導者が来たりで、和気あいあいとしていて楽しいイベントだなと感じました。さらに、みんなが「レベルを向上しよう」という、そういう意識がすごくあるイベントだなと思って、おもしろいなと感じていました。
――2回とも、寺田さんのおかげで雰囲気が普段の会場と全く違いました!「子供達に夢を」ということで、プロ選手が出場したエキシビジョンマッチはもちろん、U-12の大会の選手入場やチーム紹介もすべてプロの試合のような環境をつくってほしいとオーダーさせていただきました。全て希望通りにやっていただいて、子供達もかなり楽しんでくれていたと思います。
スタジアムの雰囲気づくりは僕の仕事ですし、子供達がそういう風に感じてくれていたとしたら、とても嬉しいしありがたいですね。
――寺田さんから見た「トラウムトレーニング」のイメージってありますか?
ボールに対してというか、サッカーに対して、技術を徹底的にやる印象があります。止める蹴るの技術とか、本当に基本のところをちゃんとレベルアップするということは、サッカーではすごく大事だと思います。だからトラウムで練習して、上を目指していく選手がどんどん出てくるのが楽しみですよね。
――寺田さんは水戸ホーリーホックでスタジアムDJをやられたり、茨城県内のケーブルテレビ(JWAY)でスポーツ番組にも関わられたりと、地域スポーツの活性化に貢献されている印象があります。そこに対して、何か想いはあるのですか?
僕は子供の頃からスポーツが大好きでした。プレーは全然できないんですが、観るのはすごい大好きで。いろんなスポーツを知って勉強していくうちに、それを伝えていくことっていうのは大事だなという風に感じてきたんですよね。だからスポーツをもっと盛り上げていきたいっていう想いは、すごく強いんです。茨城にはプロサッカーチームが2つあって、バスケのプロチームもあるし、実はいろんなチームがある。でもこの地域では、それを取り上げることが少ないじゃないですか。ただ、スポーツの環境はすごくある。
――確かに、環境が整っているところは意外と多いですよね。
整っているのに、なかなか表に出てこないんです。すごい選手とか良い環境とか、そういうのがここにはあるんだということを、もっともっと知ってもらいたいです。そういうスポーツの町づくりみたいなことができるとすごくいいですよね。そういう中に、少しでも関われればいいなという想いはあります。
――地域のスポーツがどうなっていってほしいという、理想はありますか?
いろんな競技のスポーツクラブがあって、そこからいろんなものができあがっていったりとか、スポーツで盛り上がるような町になっていくのが夢ですね。つくばなんかも、大学が本当に大きくて、スポーツも何でも強いですよね。それくらいレベルが高いので、なかなか地元の人ばかりという感じにはならないですが、そういう所から盛り上がっていくのも素晴らしいことだと思います。実は自分が子供の頃、筑波大のラグビーとか観に行ってたんですよ。それこそ地元がつくばだったんで。すごい応援してたなぁという、良い思い出があります。そういった意味でも、そんな文化が続いていくといいなと思っています。
――寺田さんはもともとスタジアムDJになりたいと思っていたのですか?
本当にいろんなスポーツが好きだったし、それを伝えていきたいと思っていたので、実況とか、スポーツアナウンサーとか、そういうのを理想としていました。今はそれに近い感じのことはできてるのかなと思います。スタジアムDJもそうですし、うちの会社で放送する野球中継では、実況を担当することもあります。
――どういった経緯でスタジアムDJになられたのですか?
大学時代にアナウンスのサークルに入っていて、そのサークルに、水戸ホーリーホックから放送系をすべて任せたいというお話をいただいたんです。実況から音楽まで、全部ですね。それを2004年から受けることになって。今でも大学のサークルの子達には、僕のしゃべり以外のことは全部やってもらっています。僕だけ残って、ずっと話し続けている形です。やれるだけやっていきたいと思っていますね。
――スタジアムDJになりたいと思ったら、他にどういう手段があるのですか?
ラジオのパーソナリティーとかナレーターとか、もともと声の仕事をやられている方が多いですね。変わったところだと、元プロサッカー選手でスタジアムDJになられた方もいます!彼はすごく声がいいです。選手時代に試合を観て、低くて良い声が聞こえてくるなーって思ったことがあったんですが、その方でしたね。
――今トラウムではプロサッカー選手になりたい選手達が多いと思うのですが、もしも、寺田さんのようにスタジアムDJになりたいという子供がいたら、どんなアドバイスをされますか?
声の勉強はするべきだと思いますね。大学とかで声の勉強をして、あとは、そこに近いところにいること。ちゃんと準備してチャンスを待つということですかね。自分はたまたまラッキーでできた感じですが、もともとは自分の意志でそういうチャンスがある場所にいたのかなと。それから、知っていないとしゃべれないので、やっぱりサッカーが好きってことも大きいと思います。あとは、声の仕事をするのが近道だと思います。ラジオをやったりとか、ミュージシャンからの転向もあるのかな。やっぱり、自分でチャンスを広げて、見つけていくことですね。
――もしかしたら、サッカーをやっていく中でそういう道に進むこともあるかもしれないですよね。
サッカー選手、コーチ、中の運営、事務的なところなども含め、本当にサッカーに関わる仕事って色々あると思います。好きでやっていれば、面白い巡り合わせもありますし、やっぱり、チャンスを諦めないことが大切だと思っています。僕は好きなスポーツを観ていて、これをやっていきたいなと思ったところがうまくいったかなという感じでした。運にも助けられてますけどね。スポーツを観るのは本当に好きなので、サッカー以外にも、野球、ラグビー、プロレスとか、何でも見ます。
――幅広いですね。
今年は初めて、バスケのアリーナMCもやったんですよ。たまたま水戸で試合がある時に専属の方が来られないということで、僕に回って来て。いやー、バスケ大変でした。展開が早くて。
――無知で申し訳ないのですが、実況みたいなこともやるのですか?
バスケのアリーナMCって、進行のアナウンスももちろんやりますけど、コールリーダーっぽいこともやるんです。応援の先導をする合いの手を入れるとか。そういうのも全部やらないといけなくて、その展開が早い。その間も、交代とか得点とか全部アナウンスを入れるので、頭がなかなかまわらなかったですね。試合についていくのが精一杯でした。でも、すごく勉強になりました。
――色々なスポーツを見られていますが、サッカーが一番好きですか?
そうですね!でも、本当は優劣つけがたいです。どのスポーツも楽しいし、何でも盛り上がればいいなと思っています。なかなか日の目を見ないようなマイナースポーツも面白いものが多いので、もっともっと盛り上がっていけば、すごくいいですよね。
茨城県つくば市出身。
竹園高校、茨城大学工学部卒業。茨城県内のケーブルテレビ「JWAY」に勤務する傍ら、2004年から水戸ホーリーホックのスタジアムDJを担当。常陸プロレスのリングアナとしても活躍中。