2016.07.04
OBたちの声 Vol.1|柳田一成くん
トラウムトレーニング卒業生に話を聞く新企画、『OBたちの声』第1弾!今回登場するOBは、トラウムトレーニング創設時から2013年までつくば校に通ってくれていた柳田一成君です!大学1年生になったばかりの一成君に、当時を振り返ってもらいました。
――今日は来てくれてありがとうございます!一成君がトラウムを卒業してから3年経ちますが、一番印象に残っていることって何ですか?
最初、風間(八宏)さんがいて(当時筑波大学蹴球部監督)、筑波大のトップチームの練習に参加するっていう機会があったんですけど、それですね。トラウムから数人選ばれて参加したんですが、赤﨑(秀平)コーチ(現鹿島アントラーズ)とか、瀬沼(優司)コーチ(現愛媛FC)、(片岡)爽コーチ(現FC今治)とかもいて。
――緊張しました?
すごく怖かったです(笑)。もう普通に大学の練習に入ったという感じで、(中学生の)トラウム生も、風間さんに普通に怒られました。
――どんなことを言われたんですか?
風間さんは、2回目のミスに対して厳しい印象があります。あと、できるのにやらないようなミスとか。緊張してなんかぐだぐだしちゃってて、「代われ」って(笑)。
――当時ならではのエピソードですね!ほかに印象深かったことってありますか?
トラウムでは、色んな年齢の選手が一緒に練習しますよね。でも上下関係が全然なくて、幼稚園生からも「一成」って(呼び捨てで)呼ばれてました(笑)。かわいかったです。しかも、小さい子たちもみんなうまかったです。
――当時中学生で、小さい子と一緒にサッカーをするのはどうでした?
本来は難しいことかもしれないですけど、僕とか(一歳下の)航(わたる)とかは、小さい子がいても全然よかったです。その中でうまくなっていくのを感じていました。
――一成君は年下の子達とも自然に接していたし、すごくしっかりやってくれてたので、スタッフみんな感心しながら見てました。
内藤コーチや小林コーチが、しっかり色んなことを教えてくれていたので。だから、相手が誰だろうと、自分がうまくなるためだから全く関係なかったです。あと、話を聞いていないような子がいたら、「話を聞けばうまくなるわけじゃないけど、うまいやつは話を聞いてる」って内藤コーチが言ってまとめていたのをよく覚えています。今はTRAUM SV(ジュニアユースチーム)があるから、そういうのもずっと続きますよね。
――ところで、一成君がトラウムに入ったきっかけは?
最初はお父さんにすすめられたんです。自分はあんまり乗り気じゃなかったけど、何となく入ってみて。僕は体が小さい方だから、走るとかスピードとかそういうスタイルではなかったんですが、「止めて、蹴る」といった基本技術の部分を最初に風間さんが教えてくれたので、「自分に合ってる!」って思いました。トラウムは、本当に楽しかった。
――本当に最初の練習は、「止める・蹴る」をずっとやっていたのを覚えています。
すごいやってましたよね。しかも風間さんに見られていて、緊張しました(笑)。
――単調な練習だけど、みんながものすごく集中して取り組んでいたのが印象的でしたね。
風間さんはそういう雰囲気を作るというか、空気をしめるというか、それがすごかったですよね。言葉も印象的で。止める蹴るをやってる時には、止める時に「音を出すな」って言われて。当時は、「絶対音鳴ると思うんだけどなぁ」って思いながら、練習にのめり込んでいました(笑)。それくらい難しかったけど、面白かったです。
――練習中みんなはとても生き生きしていて、「うまくなりたい」って思ってサッカーしてるんだなと感じていました。
本当に楽しかったです!
――「止める・蹴る」はもちろん必要不可欠な技術だけど、それは自由にやるための一つの方法なので。みんなにはそういう風に、自由にサッカーを楽しんでほしいなって思いますね。
当時、所属チームではうまくいかないこともあったんです。トラウムでできていることとリンクしなかったり、自分の思ったようにできなかったり、すごく悩んだこともありました。試合に出られなくなったことも。だからよく内藤コーチにも相談させてもらいました。真剣に話を聞いてくれて、背中を押してもらいました。
――今だからこそ分かることもたくさんあるかもしれませんね。
確かに、自分の所属チームでもどこでも活躍してる人って、やっぱり自分を持ってるんだろうなって今は思います。自分の考えみたいなものをちゃんと持っている方が、違うところにいった時にはいいんだろうなって。
――心とか、頭の強さも大切ですよね。
やっぱり自信が大事なんだなって、大学でサッカーをやって改めて思っています。「自分が一番」って思った方がいいんだって。プレーも全然変わる気がして。風間さんも内藤コーチも、「王様になれ」ってよく言ってましたよね。
――大学サッカーでの今後の目標は?
まずは試合に出られるように頑張ります!
――最後に、トラウムの後輩達にメッセージをもらえますか?
トラウムで言ってることって、実は当たり前のことですよね。シンプルだけど、できない、みたいな。それに気づけているのはすごく大きいし、本当にいい環境にいると思います。内藤コーチも、自分が子どもの頃にトラウムをやりたかったって言っていました。その上で、他のサッカーに入った時にも目立てるように、自分を持てるようになったらいいのかな。どんなところに入っても自分を出せるようにするのは、やっぱり自分自身の力なんだと思います。
当時から年齢や体格関係なく、どんな選手とも自然にサッカーを楽しんでいた一成君。今でも身につけた技術はしっかりと自分の物になっていると言います。今回のインタビューでは、一生懸命自分自身と向き合い、サッカーと向き合ってきたからこそ出てくるであろう言葉をたくさん聞かせてもらったような気がします。そして一歩一歩、確かに成長している一成君に感銘を受けながらも、サッカーを好きでい続けている姿に喜びを感じました。一成君のますますの飛躍を、コーチ・スタッフ一同心から応援しています!
トラウムトレーニング広報部