2013.06.12
玉城峻吾コーチインタビュー(旧サイトより転載)
―トラウムトレーニングが誕生して今年で4年目ということで、立ち上げた1年目(当時玉城選手は大学1年生)からプレーヤーコーチとしてずっと関わってくれていますが、子どもたちの変化を一緒にプレーしていてどう感じていますか?
ずっと見てきている中でやっぱりすごく上手くなっていますし、特に最後のゲーム(せまいコートでプレーヤーコーチも混じって多くの人数でやる試合)で「自分が勝たせてやる」とプレーしている選手や、自分から楽しもうとしてきている選手が増えているということが最初の時期に比べて大きな変化だと感じます。
―何故そういう選手が多くなってきたのだと思いますか?
最初の頃は清志さんが(内藤コーチ)言ったことをまずはやればいいやということで練習や試合をしていた選手が多かったですが、今は清志さんや大輔さん(小林コーチ)が教えたことで上手くなってきているのもあって、それによって選手の好きなことが出来るようになり、それで自分で戦うということが出来るようになってきたから、最後のゲームでそういう選手が増えてきたんだと思います。
―たしかに上手くなる→好きなことが少しずつ出来るようになる→戦いたい、という良い循環が出来てきていますよね。
そうですね。
―トラウムトレーニングでは学年というカテゴリーを取り払った練習をしています。玉城コーチは小学年代では地元の少年団、中高年代では三菱養和のアカデミーで育ってきていますが、小さい頃から、違う年代の選手とサッカーの練習をする機会がありましたか?
上の年代とやることは小学校の頃からありました。
―いま振り返ってその経験をどのように感じますか?
楽しかったです。同年代でやっているときのプレッシャーを感じずにやれていたかなと思います。
―同年代とやっているときのプレッシャーとは?
自分の所属していたチームがあまり強くなくて、中心選手だったんですけど、負けているときに俺が打開しなきゃ、自分が勝たせなきゃというのが焦りに繋がって、今はそういうプレッシャーで焦ることは無いんですが、その頃はそういう意味での変なプレッシャーを感じていた気がします。でも上の学年と一緒にやっているときはただ楽しめるというか、例えば前線にいれば思った通りにパスがしっかり来たりするので、そこから好きなことが出来て楽しかったなと。
―逆にいまはトラウムで下の学年とやっていますが意識していることはありますか?
トラウムでは自分がやっていることをしっかり魅せなきゃという意識が強いです。手は抜かず本気でぶつかることをまず魅せてやることが子ども達にとって大切で、だからいつも通りやるということを心がけてます。
―大学リーグでプレーしているときと、変わらないということですか?
そうですね。
―話は変わりますが、玉城選手自身についての質問です。いま大学4年生ということで、これからもサッカーを続けていく中で今後どういう選手になっていきたいですか?
今後は学生ではなく社会に出る上でやっぱりお金を払って見られる側になりたくて、「こいつを見るためにお金を払って良かった」とちゃんと思ってもらえる選手になりたいですね。自分がチームを勝たせる、自分がチームを引き立たせる、というチームに埋もれない選手になっていきたい。大学4年間でこのようなことを僕は学んできましたし、他の選手よりも絶対に多くボールを触ってきた。ボールを扱うスポーツなわけだし、僕はそこで負けちゃいけない。だからそれをピッチで表現し続けていきたいです。
―最後にトラウムトレーニングの子ども達にメッセージをお願いします。
小さい頃からトラウムでやっているようなことを練習すると間違いなく上手くなると思いますし、僕自身が小さい頃にやりたかったということも感じています。でも大切なことは自分がどう取り組むかだと思うし、やらされるのではなく自分からやること、ミスを恐れず自分からどんどんやっていってほしいと思います。
玉城峻吾コーチ、ありがとうございました!